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レッスン1:受任通知を発送する

ある日、債務整理の相談に当事務所を訪れた男性がいたとして話を説明しましょう。この相談者は、複数のサラ金から合計約200万円の借金があり、その借金の返済のため、給料の大半が消えてしまい、最近は返済が送れたり、返済のためにあらたに借金を重ねるという状況だそうです。相談者は、ある程度所得もあり、自己破産しなくても任意整理で、債務整理が行える状況です。

そこで、この相談者に、任意整理の仕組みを説明し、受任後は、債権者からの取り立て行為がなくなること、利息制限法によって決められた上限利息に利率を抑えることができるので、債務額を減らすことができること、受任後に発生する利息は、原則としてカットすること等を説明しました。そして、債務整理には、規定した手数料がかかること、分割弁済を行う場合には、返済期間中は生活を切り詰め返済を優先すること、借金の状況や返済の状況・家計の状況等を包み隠さず正直に答えること等を説明しました。その日は、債権を証明する資料(請求書等)を持ってきておらず、また印鑑も持参していなかったので、上記のことをよく検討して、債務整理を委任するなら、必要な資料と印鑑を持参するように説明して、この日は終わりました。

後日、この債務者が当事務所にきました。まず、相談者の名前・住所・連絡先電話番号をサイむ整理くんに入力することにします。

ツールバーの「新規」ボタンを押して、債務者の情報を入力します。債務者のデータは以下のとおりです。

名前:山田太郎(やまだたろう)

住所:東京都渋谷区笹塚X-X

連絡先:090-XXXX-XXXX(携帯電話)

生年月日:昭和47年9月25日

この情報を、債務者情報の画面に入力します。

「OK」ボタンを押すと、サイむ整理くんの債務者一覧の先頭にこの債務者が表示されます。

続いて、山田さんの債権者を登録します。債務者一覧の山田さんをダブルクリックします。処理メニューが表示されます。「債権者情報」タブを押して、債権者を登録します。債権者から送られてきた請求書を見ながら、登録することにしましょう。

山田さんには、以下の債権者から請求書が送られていました。

武富士(渋谷東口支店)、アコム(渋谷ハチ公前支店)、プロミス(歌舞伎町支店)、レイク(横浜駅前支店)、アイク(横浜支店)

これらの債権者を登録することにします。債権者情報の画面で、「追加」ボタンを押します。債権者の登録ダイアログが表示されます。

漢字が入力できる状態になっていることを確認して、「武富士」と入力します。入力した文字は、離れた位置に表示されることがあります。例えば、こんな感じで表示されます。

「Enter」キーを押すと、会社名のところに“武富士”と入り、支店名のところに支店が一覧表示されます。(入力した漢字に一致する会社名が複数ある場合は、会社名の一覧に候補が表示されます。スクロールバーを操作して、会社名を選びます。)

「登録」ボタンを押すと、「債権者の登録」画面の下にある債権者情報の債権者一覧に選択した債権者が登録されます。(債権者の登録画面は、「閉じる」ボタンを押すまで消えません。)続けて、他の債権者も登録しましょう。登録が終わったら、「閉じる」ボタンを押して、債権者の登録画面を閉じましょう。

続いて、債権者毎の債権額を入力します。債権者情報の債権者一覧で、各債権者をダブルクリックして、請求書に記載してある残高を債権者主張元本の欄に入力します。(請求書に残高が記載されていない場合は、債務者に現在の残高がどの程度あるのか聞いて、聞取り債権額の欄に記入します。)後で、債権者へ債権調査票を送付して、取引履歴を開示してもらい、正確な残高を計算します。ここでは、例として、以下の残高があったとします。

債権者名 現在の残高
武富士 40万円
アコム 50万円
プロミス 40万円
レイク 60万円
アイク 10万円

入力が終わると、債権者情報は、以下のようになります。

続いて、受任通知を作成して、債権者に発送します。「書類作成」タブを押します。

債権調査票の返送期限を入力します。大体、2週間後くらいに設定するとよいでしょう。「受任通知」ボタンを押します。作成する書類の種類は、「任意整理用」でよいので、そのまま「OK」ボタンを押します。債権者の選択ダイアログが表示されます。

司法書士の場合は,受任通知ボタンの代わりに,取引履歴開示要求ボタンになります。

「全てを選択」ボタンを押して、「OK」ボタンを押します。しばらくすると、ワープロが起動し、受任通知(取引履歴開示要求書)が開かれます。内容を確認して、書類を印刷します。

受任通知は、可能ならFAXで債権者に送ったほうがよいと思います。それは、FAXのほうが、時間とお金の節約になるからです。債権者のFAX番号がわからない場合は、電話で問い合わせましょう。FAX番号が新たにわかった債権者は、FAX番号を記録しておきましょう。債権者情報タブを押して、債権者一覧を表示して、FAX番号がわかった債権者をダブルクリックして、表示される画面に入力します。

次に、「家計の状況」タブを押して、債務者の収入・支出の状況を記録しておきます。これは、主に分割弁済案の月々の返済可能額・ボーナス時加算額を算定するために使用するため入力します。日が経ち、債権者からの取り立てがなくなると、債務者がこれらの情報の開示に非協力的になることもあります。何度も事務所に足を運ばせるのは無駄ですから、一気に生活の状況も入力しておくとよいでしょう。

ヘルプを見ずに、これらの操作ができるようになれば、レッスン1は合格です。レッスン2に進みます。

 

Q.破産申立を行うのか、任意整理を行うのかの判断はどのようにして行いますか?

A.特に、決められた基準というのはありません。分割弁済の場合、4年を超えるような返済案は、債権者は和解しないケースが多いようです。それに、債務者も年数が経てばいろいろ生活状況に変化があります。あまり長い期間切り詰めた生活を続けるのも債務者によっては耐えれない場合もあります。このあたりを基準に考えてみてはどうでしょう。

Q.債務者が会社の場合の説明がありませんでしたが、会社の場合はどうなるでしょうか。

A.会社に限らず,サイむ整理くん4から,破産管財事件の申立代理人用の書類が作成できるようになっています。また,破産管財人の業務を支援する「カンざい整理くん」も用意しています(サイむ整理くん4ユーザーなら無料で利用できます。)サイむ整理くんとカンざい整理くんのデータ連携も可能になっています。

Q.債権者の登録での制限とかはありますか。

A.債権者数、債権者あたりの取引数等に上限はありません。ただし、債権額の合計は約21億円が上限です。これ以上の金額はオーバーフローを起こしてしまい、金額が正しく表示できません。

Q.債務者が家計簿等を作っておらず、家計の状況が不明なので、生活の状況を入力せずに分割返済を作ることはできますか。

A.はい、できます。サイむ整理くん2より前は,すべての債権者の債権額が確定した段階で,(月々の返済可能額を入力して)和解案を作成していましたが,サイむ整理くん3以降は,順次和解案が作成できるように変更しました。最初に和解した債権者への返済はおそらく問題はないでしょうが,後から和解した債権者への返済が債務者にとって大変になる可能性もあります。債権者は平等に扱わなければなりませんので,後から和解する債権者に不利にならないように,全体の返済計画のアウトラインを把握してから,返済計画を立てるようにしてください。

Q.受任通知の書式を変更したいと思いますが,簡単にできますか?

A.書類を作成するボタンを押して表示される「書類選択」の画面に「雛型の修正」というボタンがあります。このボタンを押すと,作成される文書の元になる書類(雛型)が開きます。この文書を好きに変更して,上書き保存するだけで,書類のカスタマイズが可能です。

Q.受任通知を出した後に,債権者側の担当窓口が本店管理部に変更になりました。この場合はどうしたらよいですか?

A.その債権者を右クリックして,表示されたメニューから担当窓口変更を選びます。そこで,新しく担当になった支店(会社)を指定してください。同様に,住所が変更になっていた場合や社名が変更になった場合は,住所変更を使います。

Q.債権者の選択の時に,「他府県」ボタンがあるのですが,これは何ですか?

A.全国に支店がある業者の場合,支店を見つけるのが大変です。そこで,サイむ整理くん4では,よく使う都道府県(事務所がある都道府県)の支店のみを表示しています。時々,他府県の支店で借入をする場合があるので,この時は他府県ボタンを押して,初期設定されている都道府県以外にある支店も表示させることができます。なお,初期設定で表示される支店は,補助メニュー・オプション・全般・金融機関の検索対象で,指定することができます。また,事務所で登録した支店は,(よく使われるだろうという判断から)それが他府県にあっても,初期状態で選択候補に入ります。